Yano Official Site Logo

矢野顕子ホームページ
Eng

2011年4月1日 神戸朝日ホール

「the gathering特派員」ライブ速報!
ファンクラブ会員の特派員によるライブレポートです!


『とても春らしい天候の中、大好きな街、神戸の元町でのコンサートでした。
会場はリニューアルされて間もない神戸朝日ホール。
これまで矢野さんの公演を鑑賞したどの「ホール」より小さく(500席程度)、座席はステージに対し て横方向に広がっており、どこからでも矢野さんを非常に近くに感じられるホールでした。しかも僕らの座席は3列目。
ステージも低めで、演奏される矢野さんとほぼ目線が同じという、不思議であり贅沢でもある場所から鑑賞させて頂きました。
矢野さんの音楽に触れ始めて6~7年。その間、行けるコンサートにはだいたい参加していますから、生矢野さん鑑賞回数は軽く10回以上にはなると思いますが、矢野さんの曲のなかでも特に好きな「電話線」。
でも、自分が鑑賞したコンサートで演奏されたことはほとんど無くて、「久々に電話線、聴きたいなぁ…」と家を出る前に呟いていましたが、矢野さんが登場され、着席されて直ぐにその唯一無二なイントロが聴こえて来た瞬間に鳥肌がぶわっと。やっぱり大好きな曲。
ますます好きになってしまいました。

初めてソロで聴く「温泉に行こう」。
お馴染みの手拍子を打って良いのかソワソワする客席を察してか、矢野さんが手拍子する箇所に来ると「いきますよ!」って言ってくださり、みんなで安心して手拍子しました。
5曲目のことですが、会場に一気にアットホームな空気が流れました。

MCで語られた、この日のピアノとの馴れ初め(笑)。矢野さんとピアノとの会話(の再現)を聴くのは本当に楽しいです。相手がピアノなのに、人間との会話の如く、聴いていて特に違和感がない(笑)。
大阪で現在改修工事中のフェスティバルホールにあったピアノだそうで、リハーサル中などは(ピアノなのに)ケータイいじってるみたいな感じで仕事するのにあまり乗り気じゃなかったそうですが、ピアノとの会話を繰り返すうちに、本番の今ではすっかり別人(別ピアノ!?)になってくれたそうで…
確かに、しばらく休みがちだったピアノの鳴りとは思えませんでした。

そんなピアノで、ってことで演奏された「トランスワールド」。
矢野さんのこれまでにリリースされたほとんどの曲はズラ~っとiTunesに入っていて、「トランスワールド」もそうちの一曲ですが、ほとんど再生したことの無い曲でもありました。歌手活動(自称)70年!?といわれる矢野さんの楽曲は膨大で、特別なきっかけが無いと、どうしても自分のお気に入りを中心に再生してしまいがちなのですが、その特別なきっかけと言うのが主にコンサートだったりします。コンサートでカッコいい曲を知り、会場の外のセットリストで曲のタイトルは知っているということに気付き、そして家に帰ってiTunesを検索するとやっぱり音源を持っていて、
「あ~、何でこんなカッコいい曲、今まで聴いていなかったんだ…」
と後悔することがコンサートを鑑賞する度に繰り返され、そしてお気に入りの曲がどんどん追加されていく…という繰り返しになっています。

本編最後の「GREEN FIELDS」。
今調べたところ、これは僕が生まれた1984年にリリースされたアルバムの収録曲で、まだまだ矢野顕子ギャザーとしては新参者の僕にとっては歌詞の内容などが難しく感じられる曲です。でも今日は何だか、今も昔も日常の中にある「生きる力」の様なものが歌われている気がしたり、それが今回の震災で被災された方々が失われた故郷を想う気持ちや、自分の原点に帰ろうとする強い意思に置き換えて思えたりと、矢野さんの魂の叫びに心が大きく揺さぶられ、数分の間に色んな感情が自分の中に次々と生まれて来ました。
こんな感覚になったのは初めてかも知れません。

アンコール一曲目の「春咲小紅」は、
「季節は春先だし会場は神戸だし、歌われるんじゃないかな?」と、
「春咲」が【春先】でも、「小紅」が【神戸に】でもないことを分かっていながら漠然と思っていたら、こちらは何と「小紅を【神戸に】と誤解している人が多い」とのMC付きで歌ってくださってビックリしました(笑)。

最後はやっぱり「ひとつだけ」。
自分の中でこの曲は、コンサートの終わりを告げる「蛍の光」的にとらえていて、イントロが流れると「あ~終わってしまうんだなぁ」と最近では少し寂しく感じる様になっています。
曲の終盤には矢野さんの「みんなも一緒に歌う?」の言葉から、会場全体で優しい雰囲気のプチ合唱会になりました。
「みんな上手いねぇ」って褒めてもらえたり(笑)。

「ひとつだけ」を演奏されながらの最後のMCで、Youtubeでこの曲の忌野清志郎さんと歌われたバージョンの再生回数が凄いことについて触れられ、昔に作った曲が末永く多くの人に愛されていることが幸せだと言われていましたが、それは何より、矢野さんがいつまでもお若いことと(と言うよりは下手すりゃ年々若返っている様にさえ見える)それに付随して、いつまでも風化することのない楽曲を矢野さんが実際に作って来られたことの証明ではないかなぁと思っています。
本当に、自分が生まれる前に作られた楽曲が、これほどまでに新しい感覚として自分の中に入って来ることがとても不思議に思えています。
それらの曲は特に、矢野さん自身が作詞作曲された楽曲に多い気がして、矢野さんが過去のインタビューなどで「自分はセルフプロデュースの才能が無い」的なことを言われているのを見たことがありますが、いやいや、何をおっしゃいますやら…と口に出した覚えがあります。

やっぱり、いつも自然体な矢野さんが自分は大好きなんだなぁとしっかり再確認出来た素敵な公演でした。
引き続き「自然体」で、結果的に風化することのない楽曲を僕らに届けてくださいね。

ペンネーム:どっぺるとネギ様より


【セットリスト】

1.電話線
2.Evacuation Plan
3.クリームシチュー
4.恋愛宣言
5.温泉に行こう
6.トランスワールド
7.Go Girl
8.Our Love Is Here To Stay
9.All The Bones Are White
10.David
11.Happiness
12.嘆きの淵にある時も
13.Greenfields

EC1.春咲小紅
EC2.ひとつだけ