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  • 第 6 回

天才バカボンを探せ!x
アーティスト ロビン・ジョイさん

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ニューヨークの街には本物(たからもの)が落ちているって知っていました?きっとどこの街にだって落ちているんでしょうけど。この街のは特別よって思える「なにか」をつかまえた時、人はニューヨークの住人になるんじゃないかしら。「アッコちゃんってニューヨーカーですよね」なんて言われるのはちょっと恥ずかしいけど、私にもそういう出会いがたくさんあります。それはいつもちょっと不思議な体験。そんな出会いを求めて、今日も階段を下りていくのです。



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風林火山!



今回ご紹介するのは、アーティストのロビン・ジョイさん。彼女を一言で表現するとしたら「火山」(笑)。華奢な外見とは裏腹に、内に秘めたものすごいパワーを感じます。時折噴出するマグマが作品となってウェストビレッジのショップにあふれているんですね。初めてこのお店の存在に気がついた時は、ただただ「すっすごい」って言葉を失っちゃいました。だってロビンさん、作りたい物をちゃんと作れちゃうんですから(笑)。すごいエネルギーですね。



下記:編集長とロビンさんの会話




編集長:
(虫眼鏡を使って見ないと分からないほど細い線で描かれたイラストを見ながら




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「うわぁー。これ全て手作業ですか?」

ロビンさん:
「えぇそうですよ。ここにある作品は鉛筆で描いたんですけど消しゴムが使えなかったんです。どんなにきれいに消したつもりでも線の後なんかが、どうしても細かい汚れになって残ってしまいますから。それで重要な部分で失敗をしないようにと、息を止めて描きました(笑)。」


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編集長:
「そう言われると、キャラクターもどことなく息を止めているように見えますね(笑)。」

ロビンさん:
「これは古いビンテージの帯を使った作品です。」

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編集長:
「こっちは日本の着物ですよね?」



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ロビンさん:
「ええ。私が細かいデザインを加えていったものです。実は、夫の仕事の関係で、二年ほど日本で暮らした経験があるんです。その時、着物や茶道、生け花や陶器などの文化にふれて深く感動しました。日本文化特有のディテールの深さは私の作品にも大きな影響を与えています。」

編集長:
「日本人の私たちが当たり前に感じていることが、ロビンさんには新鮮に映ったことで面白い化学反応が生まれているんですね。」

(ということで、美味しい化学反応を味わうことに。ロビンさんがオリジナルにブレンドした抹茶&玄米茶をチョコレートと一緒にご馳走になりました。)




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編集長:
「(お茶もいただき、笑顔の編集長。そろそろ核心に迫る質問へ。)ロビンさんはペインティングや縫い物、アクセサリーの制作にお茶まで(笑)。本当にたくさんのことをすごく高いレベルで達成していますけど、これまでに何かを始めて途中でどうしてもあきらめてしまったという経験はないんですか?」

ロビンさん:
「幸運にもまだありませんね(笑)。」

編集長:
「それってすごいことですよね。」

ロビンさん:
「幸運でもあり、同時に呪縛でもありますね(笑)。やりたいことがありすぎて、手が500本あったらいいのにとすら思います。」

編集長:
「(笑)。」

ロビンさん:
「ある哲学者が述べていたんですが、一つの事に関して高い水準にまで達することが出来る人は、他の分野にもクロスオーバーできるって。」

編集長:
「うーん、なるほど。似たようなので、日本では「一芸に秀でる者は多芸に秀でる」っていう言葉がありますよ。」



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ロビンさん:
「私は子供の頃からオペラの舞台監督をしていた父の指導でピアノを習ってきたのですが、その過程でDiscipline(自制)を学んだのだと思います。その原則はどんな分野においても変わらずあてはまります。」

編集長:
「なるほどぉ。私もピアノをずっと弾いてきて、気がついたら50年以上(!!)弾いてるわけなんですが、その他のことはからっきしなんです。縫い物できないし…。」

ロビンさん:
「なにかに秀でるためには本質的な質問があって、それは自分を本当に理解しているかっていう事かもしれませんね。何かをマスターしたいという激しい願望があるのかっていうね。例えば、私が縫い物を師匠について習った時は毎日休みなく訓練を受けました。自由なアイデアを作品に表現することは楽しいことですけど、そのためにはまずテクニカルな面で自由にならなければなりませんから。」

編集長:
「うーん、パッション。確かにそれかもしれません。(やっぱしこの人は活火山だわ。)」


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編集長後記

この作業ははっきり言って、普通の人にはできないでしょう。素質は持ちながらも、それを形にしていく力が足りなくてあきらめてしまう人も多いなか、彼女のエネルギーにはすごいものがあります。なのに、御本人はいたってやさしくキュートな笑顔で、自分をひけらかすわけでもなく、むしろ淡々ととんでもない作品を作り上げていくわけです。私自身の好みとすべてが一致するわけではありませんが、それでもこういうアーティストがしっかりと存在することを、多くの人々への励みとする意味でも支持したいと思います。


顕子


Robin Joy
128 Charles Street New York, NY 10014
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www.robinjoy.com
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